vol.1 前文 憲法改正について考えてみる ~自民党の憲法改正草案と現行憲法の違い~

社会問題
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安倍晋三首相(投稿時)は憲法改正を望んでいましたが、道半ばで辞任が決まりました。

以前から幾度となく憲法改正の是非が議論されていますが実際どこをどんなふうに変えようとしているのでしょうか?

ということで、自由民主党憲法改正推進本部のHPにある改正案を詳しく見ていきます!

日本国憲法改正草案 | 資料 | 自由民主党 憲法改正推進本部
憲法公布から60年以上の歳月が経ちました。その間、わが国を取り巻く国際環境は大きく変化し、いま時代に即した憲法が求められています。自主的な憲法改正に取り組む自民党の活動をご紹介します。

https://jimin.jp-east-2.storage.api.nifcloud.com/pdf/news/policy/130250_1.pdf

前文

読んでみるとすぐ分かるのですが、前文は完全に変更するといった印象です。

平和を強調する現行憲法に対して、改正案は平和以外にも権利・誇り・伝統・技術・教育・自然といった諸要素が含まれています。

平和に関する内容が減った=戦争をしやすくなる!? そう考えられない?

無理やり感があるな~ 平和主義に関する文章も一応あるし

 

では実際に現行の前文と改正案の前文を詳しく見ていきましょう!

現行憲法の前文

日 本 国 民 は 、正 当 に 選 挙 さ れ た 国 会 に お け る 代 表 者 を 通 じ て 行 動 し 、わ れ ら と わ れ ら の 子 孫 の た め に 、 諸 国 民 と の 協 和 に よ る 成 果 と 、 わ が 国 全 土 に わ た つ て 自 由 の も た ら す 恵 沢 を 確 保 し 、政 府 の 行 為 に よ つ て 再 び 戦 争 の 惨 禍 が 起 る こ と の な い や う に す る こ と を 決 意し 、 こ こ に 主 権 が 国 民 に 存 す る こ と を 宣 言 し 、 こ の 憲 法 を 確 定 す る 。 そ も そ も 国 政 は 、 国 民 の 厳 粛 な 信 託 に よ る も の で あ つ て 、 そ の 権 威 は 国 民 に 由 来 し 、 そ の 権 力 は 国 民 の 代 表 者 が こ れ を 行 使 し 、 そ の 福 利 は 国 民 が こ れ を 享 受 す る 。 こ れ は 人 類 普 遍 の 原 理 で あ り 、 こ の 憲 法 は 、 か か る 原 理 に 基 く も の で あ る 。 わ れ ら は 、 こ れ に 反 す る 一 切 の 憲 法 、 法 令 及 び 詔 勅 を 排 除 す る 。 日 本 国 民 は 、恒 久 の 平 和 を 念 願 し 、 人 間 相 互 の 関 係 を 支 配 す る 崇 高 な 理 想 を 深 く 自 覚 す る の で あ つ て 、平 和 を 愛 す る 諸 国 民 の 公 正 と 信 義 に 信 頼 し て 、 わ れ ら の 安 全 と 生 存 を 保 持 し よ う と 決 意し た 。 わ れ ら は 、 平 和 を 維 持 し 、 専 制 と 隷 従 、 圧 迫 と 偏 狭 を 地 上 か ら 永 遠 に除 去 し よ う と 努 め て ゐ る 国 際 社 会 に お い て 、 名 誉 あ る 地 位 を 占 め た い と 思 ふ 。 わ れ ら は 、 全 世 界 の 国 民 が 、 ひ と し く 恐 怖 と 欠 乏 か ら 免 か れ 、 平 和 の う ち に 生 存 す る 権 利 を 有 す る こ と を 確 認 す る 。 わ れ ら は 、 い づ れ の 国 家 も 、 自 国 の こ と の み に 専 念 し て 他 国 を 無 視 し て は な ら な い の で あ つ て 、 政 治 道 徳 の 法 則 は 、 普 遍 的 な も の で あ り 、 こ の 法 則 に 従 ふ こ と は 、 自 国 の 主 権 を 維 持 し 、 他 国 と 対 等 関 係 に 立 た う と す る 各 国 の 責 務 で あ る と 信 ず る 。 日 本 国 民 は 、 国 家 の 名 誉 に か け 、 全 力 を あ げ て こ の 崇 高 な 理 想 と 目 的 を 達 成 す る こ と を 誓 ふ

国民主権に基づいて福利を受け、平和を愛し、安全に生活する。

諸外国民も平和な中で生きる権利がある。

自国だけでなく他国の権利を無視してはならない。

OWABLOG
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WW2直後ということもあり、帝国主義的立場から平和的な協調を重んじるような内容です

改正案の前文

日 本 国 は 、 長 い 歴 史 と 固 有 の 文 化 を 持 ち 、 国 民 統 合 の 象 徴 で あ る 天 皇 を 戴 い た だ く 国 家 で あ っ て 、 国 民 主 権 の 下 、 立 法 、 行 政 及 び 司 法 の 三 権 分 立 に 基 づ い て 統 治 さ れ る 。 我 が 国 は 、 先 の 大 戦 に よ る 荒 廃 や 幾 多 の 大 災 害 を 乗 り 越 え て 発 展 し 、 今 や 国 際 社 会 に お い て 重 要 な 地 位 を 占 め て お り 、 平 和 主 義 の 下 、 諸 外 国 と の 友 好 関 係 を 増 進 し 、 世 界 の 平 和 と 繁 栄 に 貢 献 す る日 本 国 民 は 、 国 と 郷 土 を 誇 り と 気 概 を 持 っ て 自 ら 守 り 、 基 本 的 人 権 を 尊 重 す る と と も に 、 和 を 尊 び 、 家 族 や 社 会 全 体 が 互 い に 助 け 合 っ て 国 家 を 形 成 す る 。 我 々 は 、 自 由 と 規 律 を 重 ん じ 、 美 し い 国 土 と 自 然 環 境 を 守 り つ つ 、 教 育 や 科 学 技 術 を 振 興 し 、 活 力 あ る 経 済 活 動 を 通 じ て 国 を 成 長 さ せ る 日 。 本 国 民 は 、 良 き 伝 統 と 我 々 の 国 家 を 末 永 く 子 孫 に 継 承 す る た め 、 こ こ に 、 こ の 憲 法 を 制 定 す る

※別の記事で詳しく書きますがここでは天皇を「象徴」と示し、天皇に関する条文では「元首」であると改正すると書いてあります。

 

 

 

「今 や 国 際 社 会 に お い て 重 要 な 地 位 を 占 め て お り 、平 和 主 義 の 下 、

諸 外 国 と の 友 好 関 係 を 増 進 し 、 世 界 の 平 和 と 繁 栄 に 貢 献 す る」

この部分は現行の前文を端的にまとめた内容で、意志はしっかり受け継いでいるといえます。

また、ここ最近叫ばれるようになった「文化」に関して触れているのも大きなポイントです。

OWABLOG
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文化のすばらしさは誇るべき点ではあるけど、行き過ぎるとほかの文化を排除してしまうので注意するべきところでもあるね

まとめ

平和に関する部分が減ったとは言え、改正案では端的にまとめられています。

自国や国際社会の平和の維持に加え、国内の文化や技術といった現行案では触れられていない「新たな魅力」が登場し現代らしい内容になっています。

OWABLOG
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環境権やプライバシーの権利といった「新たな権利」を規定する改正案なあの・・・かも

 

 

次回は天皇に関する変更点について書いていきます!

ということで今回は以上です!

コメント

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