ミナリ 【映画感想・評価・レビュー・あらすじ】

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アカデミー賞最有力だと言われている韓国映画「ミナリ」を見てきました!

映画『ミナリ』予告編
映画『ミナリ』公式サイト
アカデミー賞(R)最有力! 世界の映画祭席捲!! 映画『ミナリ』3.19 Fri 東宝シネマズシャンテほか全国ロードショー

今やオスカーの常連となったA24とブラッド・ピットのPLAN Bがタッグを組んで制作した映画です。

主人公は、アメリカにやって来た韓国の移民家族。

父役は「ウォーキング・デッド」シリーズのスティーヴン・ユァンで、監督は『君の名は。』ハリウッド実写版を手掛けることでも話題のリー・アイザック・チョンです。

STORY

 

1980年代、農業で成功することを夢みる韓国系移民のジェイコブは、アメリカはアーカンソー州の高原に、家族と共に引っ越してきた。

荒れた土地とボロボロのトレーラーハウスを見た妻のモニカは、いつまでも心は少年の夫の冒険に危険な匂いを感じるが、しっかり者の長女アンと好奇心旺盛な弟のデビッドは、新しい土地に希望を見つけていく。

まもなく毒舌で破天荒な祖母も加わり、デビッドと一風変わった絆を結ぶ。

だが、水が干上がり、作物は売れず、追い詰められた一家に、思いもしない事態が立ち上がる──。

ミナリとは

 

タイトルの「ミナリ」は、韓国語で香味野菜のセリ(芹)。

たくましく地に根を張り、2度目の旬が最もおいしいことから、子供世代の幸せのために、親の世代が懸命に生きるという意味が込められている。

 

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早速、ネタバレ感想・考察をしていきます!

ネタバレ感想・考察

 

今回取り上げたいのは「水」「移民」「家族(おばあちゃん)」の三つの要素です。

 

移民

 

移民を扱った映画は多々ありますよね。

そして良くありがちなのが、移民に対する差別を扱った映画です。

近年、黒人差別以上に深刻な状態ともいえるアジア系の移民の差別も増えていると聞きます。

世界中で頻発する「東アジア人差別」を、なぜ日本人は問題にしないのか 黒人差別反対運動の陰で大きな矛盾
日本では、米国での黒人差別問題が盛んに取り上げられる。その一方で、米国や欧州で起きている東アジア人差別はほとんど問題にされない。イギリス在住で著述家の谷本真由美氏は「アメリカや欧州では、日本人や中国人といった東アジア人が明らかに差別されている」という——。

そんな今日公開された今作はてっきり差別を扱った問題だと思ってました・・・

 

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でも(良い意味で)そんな映画ではなかった!

登場する白人たちの接し方は特にこれといった差別発言はなく、アジア系の人々への変なバイアスはありませんでした。

息子のデヴィッドは、教会で会った同年代の白人の子供から「どうして顔が平たいの?」と聞かれたりしていますが、後日家に泊まりに行っていることからあまり大きな諍いがあったわけではありません。

差別という面から考えれば

どちらかというと、差別をしていたのは主人公たちであったといえます。

主人公たちはアメリカ人から水源を掘り当てる木の棒を買わされそうになります。

結局買いませんでしたが、白人男性が去った後「韓国人はアメリア人と違って頭を使うんだ」という会話をしています。

「郷に入っては郷に従え」という言葉がありますが、移民は移民の中でしか交流せずに現地の人とは交わろうとはしないことを暗示しているのかもしれません。

しかし、ラストでこの方法で水源をみつけようとしています。

そこに差別との和解がある・・・のかもしれません。

 

今作の最重要ポイントともいえる水の存在。

水を巡って様々な問題が生まれていきます。

露の水や、ユリを植えた水源。

はたまたおばあちゃんにのませたおしっこまで・・・

家族間での亀裂も水不足から噴出していきます。

しかし、水のおかげでデビッドの心臓病も改善していきます。

前途多難な問題を示すような水はクライマックスの納屋炎上シーンを象徴的にします。

水が自由に使えれば、消すこともできたのに「水がないから全て失う」んです。

そんな水が起点となり、終点ともなるヒトめぐりする映画になっています。

※火事のあと家族そろって雑魚寝する(映画前半、引っ越し直後でも雑魚寝について言及するシーンが伏線)シーンからリスタートを表すことが考察できます。

 

おばあちゃん(家族)

 

この映画で欠かすことのできないのが部外者でありながら部外者でないおばあちゃんです。

これまで主人公家族と離れて生活してきたおばあちゃんは部外者的存在です。

特に韓国を知らないデビットからすると、文化も習慣も全く違いおばあちゃんだと信じられません。

そんなおばあちゃんは孫に対して、両親とは違うアプローチで接してきます。

 

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民族的な行動を示しているともいえるかも

そして徐々に家族になじんでいきますが・・・

ある日脳卒中で倒れてしまい、麻痺や精神面での障害が残ってしまいます。

がんばって火事や仕事をこなそうとしますが結果として納屋を燃やす火事を引き起こしてしまいます。

あらぬ方向へと歩き去るおばあちゃんを追いかける孫たち。

 

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それまで走れなかったデビットがおばあちゃんを追い越して引き留めるシーンは( ;∀;)

ですが、ラストの雑魚寝のシーンもおばあちゃんは娘家族を眺めるだけ(部外者)です。

しかし、破天荒ながらも家族の結束を強め、デビットの病を改善し、水源を見つけたおばあちゃんは家族にとって無意味な存在ではなかったのです。

だからこそエンドロールで、「全てのおばあちゃんに捧ぐ」というテロップが流れたのです。

最後に

 

韓国人家族が海外で苦労しながらも家族で助け合い、成長しながら生きていく勇気をもらえる映画でした。

特に子供の成長を願う大人たちの葛藤はまさにミナリ(芹)の持つ子供世代の幸せのために、親の世代が懸命に生きるという意味を体現しています。

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久しぶりにいい映画を見れました!

 

 

 

ということで今回は以上です。

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